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素人には同じような装置にも思えるインビザラインとアソアライナー。目立たない矯正装置という点では、確かに似ている側面もありますが、それぞれの適応症例や価格、通院の負担などは全く異なります。メリットとデメリットを理解し、より自分に合った治療法を選ぶようにしましょう。
インビザラインもアソアライナーも、「透明なマウスピースによる矯正装置」という点では共通しています。従来のワイヤー型矯正当地に比べ、審美性の点では大きく優位に立つ治療法であることに間違いありません。
一方で、治療の適応範囲は、インビザラインとアソアライナーで大きく異なります。基本的に、インビザラインには適応範囲に限定がありません。どれほど重症の歯列であっても、原則としてインビザラインは対応が可能です。
それに対してアソアライナーは、重度の歯列の治療には不適。軽度~中度の歯列矯正にしか対応できない点は、インビザラインとの大きな違いとなるでしょう。
インビザラインの歯型採取は、原則として最初の1回のみ。また、通院頻度も2~4ヶ月に1度と治療の負担は大きく軽減されます。
インビザラインは、重度の出っ歯や、重度のデコボコの治療も可能。対応できる症例の幅の広さは、インビザラインの大きな特長の一つです。
インビザラインで矯正する場合、1日に20時間の装着が必要となります。一般的なマウスピース型矯正に比べ、装着時間は長めと言わざるを得ません。
インビザラインを取り扱っているクリニックが少なくありませんが、多くの症例数を有しているクリニックは限られます。技術に習熟した医師が治療を担当しない場合、理想の歯列を得られない可能性もあるので、クリニック選びには慎重になる必要があるでしょう。
インビザラインやワイヤー矯正よりも、一般にアソアライナーの治療費はリーズナブルです。
技術力の高いベテランの歯科技工士であれば、極めて精度の高いマウスピースを製作することが可能です。
重度の不正歯列や、抜歯が必要な歯列の場合、アソアライナーでは治療が困難です。
1ヶ月に1度のペースで通院して歯型採取をしなければならないため、通院の負担がやや大きめです。
通院・治療の負担を軽減させたい人には、インビザラインが絶対的にお勧めです。歯型採取が1度に済み、かつ数ヶ月に1度の通院で済むマウスピース型矯正は、インビザラインの他にありません。
また、一般にマウスピース型矯正は適用症例が限定されるものですが、インビザラインの適用症例は多彩です。重度の不正歯列を透明なマウスピースで治したい、という方はインビザラインが第一選択となるでしょう。
インビザラインよりも、また従来からあるワイヤー矯正よりも、一般にアソアライナーは価格がリーズナブルです(クリニックによります)。少しでも費用を安く抑えたい方は、アソアライナーを検討してみる価値があるでしょう。
また、インビザラインのコンピューターを駆使したマウスピース製作よりも、熟練の歯科技工士による技術力が信頼できるとお考えの方には、アソアライナーが向いています(歯科技工士を選ぶことはできません)。